第5現地プログラムレポート

step4
次に進むための未来を考える
「リフレクション・リプラン②」

リフレクション・リプラン②とは

  • ●中間報告会を経て、他地域が検討しているプランや施策への考え方を共有したうえで、それぞれの参加者が実践したいアクションとその意図・そこから生まれる可能性をブラッシュアップし、〈生み出した変化〉についての振り返り(リフレクション)を行い、次のアクションへとつなげて(リプラン)いきます。

    ●次のステップで実施する「シェアリングサミット」に向けてのプランを検討します。シェアリングサミットを終えた後に実現したいアクションを起点に、それを現実にさせるための取り組みを考えるという手順(バックキャスト手法)で検討します。

    ●リフレクション・リプラン②でも、ポジティブアプローチ(人の強みや価値に焦点を当て相互作用を生み出す手法)のほか、「成功の循環(関係の質・思考の質・行動の質・結果の質は循環する)」という考え方について、繰り返し学びます。

埼玉県 長瀞町 2021年1月26日実施

参加者自身も“楽しい”と思えるユニークなアイデアが豊富な長瀞チーム。メンバー個々のキャラクターもありますが、学びを通して関係性の質を上げ、発言しやすいつながりを築いてきたからこそ、多様なアイデアが受け入れられていました。途中、会場をお貸し頂いているお店の方が「メンツが楽しいから聞きに来た」とのぞいていかれたり…。このように観光地域作りに地域の人々が仲間になっていけるといいと感じました。

  

山形県 山形市 2021年1月29日実施

プログラムを重ねるごとに地域で実践したいアクションプランがより具体化してきました。山形市では「ヒュッゲ」(デンマーク語で「ゆったりとした時間や空間」「居心地のよい場所」などの意味)がキーワードとして出され、何をしてみたいか、何を伝えたいか、どう伝えるか、どんな人々を巻き込むのか…といった様々な視点からなる、未来を見据えてできることの構築が活発に行われました。

  

群馬県 富岡市 2021年1月29日実施

みらくるのプログラムを通して、プランを練るときに大切な思考や会話方法を学び、柔軟でブレにくい意見交換が活発に行われました。同時に、チーム内の関係の質に変化が見られ〈関係の質→思考の質→行動の質→結果の質→関係の質〉の良循環が、自由で活発な意見を出しやすい環境作りに貢献していることが伝わりました。

  

熊本県 八代市 2021年2月1日実施

慎重にプロセスを踏んでいく八代チーム。次回行われるシェアリングサミットの内容を練ることを中心にプログラムを進めました。今のトレンドにあわせてサミットにオリジナル名称をつけ、コンセプトや招待客の顔ぶれ、この取り組みを理解してもらうための準備などを検討し、密度ある時間となりました。

  

福島県 会津坂下町・湯川村 2021年2月5日実施

中間報告会で他地域のアイデアが刺激になったというメンバーが多く、ひとりひとり考えをじっくりと話す時間となりました。やってみたいプランについてだけでなく「お客様との会話をより心がけた」「今まで以上に職場で情報共有をするようになった」など、各個人の行動や考えなど踏み込んだ会話がされ、このプログラムからの学びをそれぞれの仕事等に反映している様子がうかがえました。

  

福島県 北塩原村・猪苗代町・磐梯町 2021年2月8日実施

3町村連携で学んでいるこのチームは、学びを進めるにつれ協力協働の大切さを実感しているとのこと。具体的なプランの会話にも、そこにはどういう考えがあるのか、何をすべきと考えているかなどがきちんと話され、聞く側は理解を深めることができます。安心して意見が述べられる、否定をしない、受け入れるといった要素が含まれる会話のやりとりはメンバーの関係が良好でないと実践しにくいものです。何かを推進させる力を感じさせてくれました。

  

岐阜県 高山市 2021年2月10日実施

みらくるでは参加者にアンケートを取り、チーム内の関係や思考、行動の質を数値化し、客観的に見られるようにフィードバックしていますが、今回の結果は前回よりも「関係の質」が低い結果に…。しかし皆でこの結果を受け止め、会話を重ねた結果「より本音でシビアに話せる」といった前向きな展開となりました。LINEグループも立ち上がり、終了後は皆で雪あかりのトレールツアーに参加し地域理解を深めました。

  

秋田県 上小阿仁村 2021年2月11日実施

次に行うシェアリングサミットへの準備にしっかりと時間をかけました。単に準備をするのではなく、これまで学んできた思考方法を実践しながら、招待客の方々が参加したあとどう思えるようにするのか、参加メンバーはどうなっていたいか等をひとりひとりじっくりと考えました。ランチタイムには自動運転車「こあにカー」を試乗する機会に恵まれ、これからの上小阿仁村に楽しみが待っているような気運となりました。

  

京都府 与謝野町 2021年2月12日実施

京都府 与謝野町 2021年2月12日実施

産業創出交流センターをお借りしての実施。シェアリングサミットで発表したいプロジェクト内容が具体化し、メンバーのドライブが入ります。また、与謝野チームの将来像についても話が活発化し「仕事上の相談を共有しアドバイスしあう」「SNSで新与謝野STYLEを発信していきたい」「与謝野町人物図鑑を作りたい」といったアイデアが温められました。

  

山形県 中山町 2021年2月14日実施

中間報告会を経て、他地域も同じような悩みを抱えていると改めて知り、それが背中を押してくれたかのように、様々なアイデアが前向きに出されました。この事業は、一同に集まりプログラムを受けるだけでなく、日常の中でも何かに取り組んだり、考えたりして学びをインプット・アウトプットすることで学びを身につけていきます。今回出された意見や対話から、その成果が垣間見えた時間でした。

  

三重県 明和町 2021年2月15日実施

みらくるのプログラムでは地域観光を軸にさまざまな意見交換をしていますが、何らかのアイデアを出し合うことよりも「さまざまな意見を話しやすい環境づくり」が何よりも大事になります。これまでの学びがメンバーの行動パターンを変化させてはじめている様子がうかがえた時間でした。「いままでだったら変なこと言われそうと思って言えなかったことも言えるようになった」のコメントがそれを象徴していました。

  

鹿児島県 大隅半島4市5町 2021年2月16日実施

キックオフから参加し続けている参加者は、ポジティブアプローチ(人の強みや価値に焦点を当て相互作用を生み出す手法)やバックキャスト手法(実現したいアクションを起点に、それを現実にさせるための取り組みを検討)が身についてきているようで、自ずと取り入れてる様子が見られました。あらゆるものが多様化しこれまでのやり方では限界があると考え、みらくる事業が今回採用した人材育成の目的が現れており、手応えを感じた時間でした。

  

群馬県 中之条町 2021年2月18日実施

コロナ禍で慎重な対応が求められ、中之条チームはオンラインでの実施となりました。オンライン未経験者や、観光協会が行っているキャンペーン対応と重なるなど、メンバー間の協力がより不可欠に。ダイアログ(対話)プログラムでは、互いに感謝を伝えつつ、活発な対話がなされました。イレギュラーながらも中之条チームの成功体験となりプラスに転じさせることができました。