プログラムのコンセプト
「ラーニング・エコシステム(学びの生態系)」の構築
「ラーニング・エコシステム」
構築ポイント
- 誰からでも
学び合える
環境づくり - モバイル・
ラーニングによる
切片学習の促進 - ストーリー
テリングからの
学び(情熱)
「ラーニング・エコシステム
(学びの生態系)」とは
学習者を中心に置いて、学習者が自律的に周囲に働きかけて学びの連鎖を生み出し続けていける
学習様式を「エコシステム(生態系)」になぞらえる捉え方で、海外の人材開発領域では一般的な言葉。
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「ラーニング・エコシステム」とは
学習者を中心に置いて、学習者が自律的に周囲に働きかけて学びの連鎖を生 み出し続けていける学習様式を「エコシステム(生態系)」になぞらえる捉え 方で、海外の人材開発領域では一般的な言葉。
企業等の人材育成教育のパラダイムシフト
既存の人材育成・教育体系
従来の人材育成は、決められたゴールに向けて、企業側が学ぶべき知識を決め、 集合プログラムや OJT でスキルを習得させる「カンパニーセンタード」が一般的変化の速い時代には非効率的 (学んだスキルは5年で半減とも言われる
学習者のモチベーションを上げるのに工夫を要する
変化の速い時代のため、人材育成・教育のあり方を見直し、 学習者に視点をシフトした「ラーナー・センタード」な学習環境へ変化新しい人材育成・教育体系
一人ひとりの強みや主体性、好奇心を大切にし、様々な学習機会や 経験を得られ、日々の実践や他者との関わりから 洞察や知恵を生み出し続けていくような
生命論的かつ、自律的・起業家的な学びの環境
プログラムの全体構成
本プログラムは、15地域で実施される「現地プログラム」と、誰でも視聴できる「オンデマンドプログラム」から構成されます。
「現地プログラム」は、地域の観光事業者を対象として、地域に変革をもたらす最新かつ特別な観光”人財”変革プログラムとなっており、
「第1」で述べた成長型マインドセット、「生成的変革プロセス」、ポジティブアプローチを行いながら、「アクション&ソーシャルラーニング」、
地域を超えた相互刺激の場となる「地域合同でのオンラインプログラム中間報告会」、
各地域で行う「成果発表会 兼 今後の展開検討会であるシェアリングサミット」を実施し、
受講者同士のつながりや「ラーニング・エコシステム」の構築を行います。
特に、シェアリングサミットは、地域内の首長や観光協会、商工会や観光まちづくり法人(DMO)等、
地域内のステークホルダーに出席を依頼し、事業の成果発表と共に受講者から首長や自治体への観光施策提案を行う内容です。
本事業で成長型マインドセットを手にいれた受講者が、地域内の成功の循環における関係性の質を高める第一歩となる大事なサミットとなります。
- 実施プログラム
-
- (1)現地プログラム(15地域で実施するプログラム)
- (2)オンデマンドプログラム (誰でも視聴可能なプログラム)
- 「プログラムの流れと内容」
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実施プログラムの流れ
項目 (1)現地プログラム (2)オンデマンドプログラム 1)アクション&ソーシャルラーニング(各地域)
①キックオフ
②リフレクション・リプラン2)地域合同でのオンラインプログラム
「中間報告会」3)成果発表会、今後の展開検討会「シェアリングサミット」 手法 1)3)集合・対面式での会議体方式(セッション)、2)オンラインでの会議体方式 オンデマンド切片学習方式 受講者 多様性のある15地域の受講者、各地域8人~16人まで 現地プログラム及び興味がある参加申込者を含む受講者 300 人前後がオンラインにて出席。 各地域の受講者、自治体担当課、首長、地域内観光関連事業者、等30人~60人 全国の観光関係者、事業者、自治体職員、観光に興味がある学生など、誰でも視聴可能なプログラム 特長 「成長型マインドセット」や「生成的変革プロセス」等を、講師(ファシリテーター)等と一緒に数回にわたって実践するプログラム 地域を超えて、全ての受講者がオンラインでつながり、事業の進捗、感じている変化などを共有するプログラム 地域のトップ以下、ステークホルダーに「ありたい未来」を創造するための施策提案や事業報告を行うプログラム 観光業界で著名な講師や、観光経営ノウハウ(アカウンティング、ICT等)の講座を提供
プログラム内容

1-1. アクション&ソーシャルラーニング(各地域)
①キックオフ(2日間)プログラム
- ねらい
- 受講者の変革の時代を生き抜く力(Identity Capital)と地域の社会関係資本(Social Capital)を高め、試行錯誤を通した学習と変化を生み出す機会とし、地域に変革が拡がるきっかけとします。
- 基本的内容
- 最初に、キックオフとして2日間の以下のプログラムを実施します。
●「成長型マインドセット」や「成長の循環」、「ポジティブアプローチ」等の重要性の理解
●変革に向けて明らかにしたいことの探求
●自地域が持つ本質的価値とは何か?どういう人の知見が必要か?
●内的目的意識や長期ビジョンの探求
●次回までのアクションプラン検討、等
- ポイント
- アクション&ソーシャルラーニングを効果的に行うために、受講者の多様性を活かした話し合いを心がけたプログラムで、成長型マインドセット等、考え方を理解するための重要なプログラムです。
②リフレクション・リプラン(各1日)
- ねらい
- キックオフ後、リフレクション・リプラン(1日)のプログラムを繰り返し実施することで学びの深度をあげ、成果につなげていくためのプログラムです。
- 基本的内容
- 以下の内容を実施します。
●これまでの取り組みの振り返り、生まれた変化や学びの確認と共有
●内的目的意識やビジョンの再探求
●受講者同士のチーム状態の可視化と実現したい状態に向けた話し合い(組織変革プロセス指標「Ocapi」の活用)
●次回までのアクションプランの検討
●地域ごとのアレンジ
- ポイント
- ①のプログラムと同様となります。
参照資料:組織変革プロセス指標「Ocapi」とは
成果の可視化とフィードフォワードを可能にするアンケート
- 内容
- 受講者の中で定期的に行う、自分たちのチームの状況を把握するためのアンケートです。受講者のチームの中で起きている変化を、成功の循環のフレームで見える化することで、自分たちの歩みを自分たちで生み出すことにつなげることを目的として実施します。
- ねらい
- アンケートへの回答を通して変革に向けた重要な観点をリマインドし、チームとしての学習を促します。
- 手法
- 成功の循環の質の把握ができる組織変革プロセス指標(従業員満足度(ES)を測る際に用いられる従業員に対する意識調査の一種)を活用します。本事業で用いるのは3万件のデータを基に、 関係・思考・行動の質の高さを表す41の項目(プロパティ)を用いて、組織の現状をグラフで表現するもので、自分たちの状況やレベルに合わせて、いま取り組む目標やアクションプランの作成の基礎づくりに活用できます。
Copyright © 2014 HUMAN VALUE. All rights reserved.
https://ocapi.jp/
- ポイント
- 組織の状況が可視化されることにより、地域の取り組みを実現する上での次の打ち手が明確になります
Copyright © 2014 HUMAN VALUE. All rights reserved.
https://ocapi.jp/
1-2. 地域合同でのオンラインプログラム「中間報告会」
- ねらい
- 各地域の中で、閉じていたのでは得られないダイナミズムや刺激を生み出す相互の取り組みから学び合い、他地域の取り組みを鏡にして自分たちの取り組みを探求するプログラムです。
- 基本的内容
- 各地域の取り組み内容や学び、起きている変化の共有。
相互に質問してみたいこと、共に探求したいことのダイアログを実現。
- 時期
- 参加地域、受講者が(1)現地プログラムの①キックオフ(2日間)と、②リフレクション・リプラン(1〜2日間)を終了した後の12月から1月での開催を想定。
- ポイント
- OST(オープンスペース・テクノロジー)の原理をオンラインに適用(Remo/teamsなどのオンラインカンファレンスツールを利用予定)。*OSTとは:受講者が情熱と責任をもって話し合いたいテーマがすべて取りあげられ、オープンな話し合いによってアクションプランが生み出されるという、ホールシステム・アプローチの代表的な技法
1-3. 成果発表会、今後の展開検討会「シェアリングサミット」
- ねらい
- 受講者たちのこれまでの取り組みや成果を各地域の幅広いステークホルダーを招待して共有するとともに、地域での自律的・継続的実践の創出やさらなる変革の拡大につなげるプログラムです。
- 基本的内容
- 関係者限定で行います。
●挨拶、本事業の実施内容説明
●チームとしての取り組み内容やビジョンの共有
●受講者達がこれまで考えたことや取り組んだこと、そこから学んだことや生まれた変化・成果、実現したい地域の未来像の共有
●個人としての今後に向けたビジョンの共有
●チームの取り組み内容を踏まえ、受講者それぞれの施設・組織でどんな取り組みをしていきたいのかを共有する
●全体での変革に向けた継続的実践についての探求
●集まった全員で地域のビジョンとそこに向けたアクションを探求し、今後の地域全体の自律的・継続的実践につなげる
- ポイント
- ホールシステム・アプローチ注)を活用し、首長や受講者の組織の代表者、商工会、観光協会等を、今後の地域全体の自律的・継続的実践に巻き込みます。
注)ホールシステム・アプローチ(問題解決の方法論)とは、特定の課題やテーマに関わる全てのステークホールダーやその代表者達が一堂に会し、全体の文脈を共有しながら、創造的な意思決定やアクションプランを生成する方法論。ダイナミックかつ、エネルギーに満ちた取り組みのベースとなる。
1-4. プログラムの講師
今回実施する”人財”育成プログラムは、1985年の創設以来、より高い成果の創出や組織変革、人の学習支援に向けて、学習する組織の調査研究をはじめ、「ポジティブ・アプローチ」、「ホールシステム・アプローチ」など先駆的な取り組みを行っている「ヒューマンバリュー」が最新の理論・方法論の研究や自社のコンサルティング活動で獲得したナレッジ・メソドロジーを取り入れ、観光用に開発したものとなっております。
そのため、ヒューマンバリューが認定した「ファシリテーター」が講師を務めます。
- ねらい
- 観光経営に必要なアカウンティングやICT等の知識・スキル向上に資する講座や、社会の変化、観光・地域を取り巻く変化についての全体像を受講者自身がイメージでき、自分たちに必要な変化の方向性を探求するきっかけとなる講座を実施します。
- 受講対象者
- 全国の観光関係者、事業者、自治体職員、観光に興味がある学生、等 興味・関心のある方なら、どなたでも視聴いただけます。
- 基本的内容
- テーマ別コンテンツの切片(7分~10分以内)動画を作成し、youtube及び、今後公開予定の“「みらいをつくる」観光共創オリジナルサイト”で、定期的に公開します。 講師陣として、星野 佳路氏(星野リゾート代表取締役社長)、藻谷 浩介氏(株式会社日本総合研究所 日本総合研究所調査部主席研究員、地域エコノミスト)、岩佐 十良氏(株式会社自遊人 代表取締役)をはじめとする観光業界をけん引する方々を予定。
- 開催時期
- 10月中旬からの開催を想定
受講地域における
新型コロナウイルス感染拡大防止策

本プログラムは、一部、オンラインでも実施しますが、以下のプログラムについては地域側における集合形式での開催となっております。
・地域毎で開催する「アクション&ソーシャルラーニング」 ・成果発表会&今後の展開検討会「シェアサミット」
そのため、刻一刻と変化する新型コロナウイルスの状況にあわせ、常にプログラム実施時の最新の国土交通省が公開している「新型コロナウイルス感染症に関する国土交通省の対応(https://www.mlit.go.jp/kikikanri/kikikanri_tk_000018.html)」に記載のある新型コロナウイルス感染拡大防止ガイドライン、並びに各地域で作成されているガイドラインに則った会場づくりやプログラムの実施を行います。
また、各地域の受講者数を、主体性をもって参加できる限界の人数といわれている 16 人までとし、3密を避けた開催とします。
さらに、受講者及びプログラムを行うファシリテーターや事務局側の人間には、「健康状態申告書」の提出と、当日の非接触型体温計による検温、マスクまたはフェイスシールドの着用を義務付け、ソーシャルディスタンスを遵守して実施します。